糖尿病内科
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糖尿病とは?
糖尿病とは、血中の糖分量をコントロールする「インスリン」の量や作用が何らかの原因で不足し、血糖値の高い状態が続くことです。血糖値の高い状態が続くと、すべての身体活動の源として全細胞に行き渡るはずの糖分が、ほとんど吸収されなくなってしまいます。
つまり、血液中にはたくさんの栄養があるのに、細胞たちは栄養不足となり、疲労してしまうのです。また網膜症、腎症、神経障害をはじめとするさまざまな合併症を併発する恐れがあります。
※血糖値の正常値は、空腹時血糖が70~110mg/dl(平均80mg/dl程度)とされています。
糖尿病の原因について
自己免疫異常等による1型糖尿病、インスリンの分泌にトラブルが生じて発症する二次性糖尿病、生活習慣からくる2型糖尿病があります。この2型糖尿病は高カロリー摂取による「肥満」が主な原因です。すい臓は血糖値を下げるホルモンであるインスリンを作っていますので、すい臓の働きが悪くなり糖尿病になるのです。
糖尿病の予防について
糖尿病の基本治療は食事療法・薬物療法・運動療法です。とりわけ食事と運動は車の両輪に例えられるほどに重要なもの。ここではその2点を紹介いたします。
1.食事療法を徹底しましょう。
脂肪分を摂り過ぎないようにしましょう。
糖だけでなく脂肪も糖尿病にとって油断ならない食物です。高脂肪の食事はカロリーオーバーにつながりやすいので気をつけましよう。
食物繊維をたっぷり摂りましょう。
食物繊維には血糖値の上昇をゆるやかにする働きや、血中コレステロール量を下げる働きがあります。
お酒は適度にしましょう。
お酒を飲むとどうしてもおつまみが欲しくなり、カロリーオーバーになってしまいます。また、お酒の飲み過ぎは脂肪肝や血管障害などを起こしやすくし、糖尿病の深刻な合併症となる恐れがあります。
バランスよく食べましょう。
エネルギーを制限しても、栄養がかたよっては、ほかの病気を引き起こしかねません。糖質やたんぱく質、脂質をバランスよくとり、ビタミンやミネラルが不足しないように心がけましょう。
3食決まった時間に食べましょう。
血糖値を安定させるためには、食事を規則正しくとることが大切です。朝、昼、夕の食事量もなるべく均等にし、エネルギー量がかたよらないようにしましょう。
ビタミンB1を摂りましょう。
ビタミンB1は糖の代謝を促進させる働きがあります。豚肉や海苔、ゴマ、エノキダケ、おから、胚芽米などに多く含まれます。いっしょにニラ、ネギなど香りの強い野菜を食べると、さらに糖の代謝作用をアップできます。
2.運動療法で筋肉を鍛えましょう。
インスリンの働きをアップしましょう。
インスリンの出方やはたらきに異常がないうちに、筋肉を鍛え、筋肉のインスリンに対する反応を良くしましょう。もちろん、肥満解消にもなります。
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- 外出するときは、少しだけ速めに歩きましょう。
- 遠回りして歩く距離を増やしましょう。
- 買い物は歩いて、買いだめをせずこまめに行きましょう。
- 3階までなら階段を使いましょう。
- 1日1万歩を目標に歩きましょう。
- 週に1度くらいは、隣の駅まで歩いてみましょう。
- 周囲の風景などを楽しみ、観察しながら歩きましょう。
- テレビを見ながら、ストレッチをしましょう。
- 泳げなくても、水中を歩く運動をしましょう。
- 運動は食後1~2時間後に行いましょう。食後の血糖上昇が抑えられます。